目次

ホテルエンジニアリングとは
ホテル環境問題
改正省エネ法 (ホテル関連)

 
 
ホテルエンジニアリングとは


 
※ホテルエンジニアリングは一般的なビルメンテナンスとは完全に異なります。
技術力を蓄えなければ作業者にすぎませんね。例えば、厨房の食器洗浄機の電磁弁からお湯漏れの故障をしたとします。作業者は保守会社に電話して出張技術料4万円とパッキン250円の合計42500円を支払います。技術者は、型番パッキンを200円で調達して修理します。ついでに分解整備をすることでしょう。ここが技術者と作業者の違いでしょう。
 
本来ホテルエンジニアは、空調担当や配管工、電気責任者でも。。。
夜間巡回で、例えばバーラウンジのソファーの生地にタバコの焼け焦げを見つけました。作業エンジニアは電話やメールで丸投げできる会社に4万円支払う。ホテルエンジニアは翌朝までに修理を完了します。お客様のために。
それが自己の技術を高め、ホテルゲストへのサービス貢献をしていることを理解しているからです。ホテルエンジニアリングの価値を高めることが大切と考えています。
実際わたくし(レイオス代表)がインター・コンチネンタルホテルグループでチーフエンジニアに昇格するときに、アメリカのLAやタイのバンコックで研修を兼ねて現地のチーフエンジニアと共に行動し、にOJTとして習得したホテルエンジニアリングの考え方です。
 
ホテルエンジニアリングの全体概要


ホテル運営に関する 地球環境問題の抜粋
 
地球環境保全のためにできることとは・・・

 
ホテルのオペレーションには、大量のエネルギーを消費するサービス産業であることはお話しするまでもありません。
また、ホテルは社会生活(仕事やレジャー他)に必要な役割を担っていて、欠かすことができません。
環境を保全するということは、小さな町にたとえられるホテルは、単に営利を追求するだけでなく(もちろん大切ですが)、お客様に喜んでいただくという方針に、地域貢献を始め下記に記載する項目を方針のひとつとして、効果的且つ前向きに取り組むことが、地球環境の保全につながっていくものと考えます。
 
法律的には、ごみ関係は廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律代137号)に基づきます。
• また、国における法整備の状況は「循環型社会形成推進基本法」(第147通常国会において可決・成立され2000年6月に公布・施行)廃棄物・リサイクル対策を総合的・計画的に推進される。この法律は、国・地方公共団体・事業者及び国民の適切な役割分担の下、生産から流通、消費、廃棄に至るまで、物質の効率的利用やリサイクルを進めることにより、資源の消費が抑制され、環境への負荷が少ない「環境型社会」の形成に向け実効ある取り組みを推進しようというものです。
 
循環型社会形成推進基本法
• …廃棄物の処理及び清掃に関する法律
• …資源の有効な利用の促進に関する法律
• …建設工事に係わる資材の再資源化に関する法律
• …食品循環資源の再生利用の促進に関する法律
• …環境物品等の調達の推進等に関する法律
• …容器包装に係わる分別収集及び再商品化の促進等に関する法律
• …特定家庭用機器再商品化法
• …公害防止法(水質汚濁防止法・大気汚染防止法 今後より強化される)
 
* **HOTEL環境問題の取り組みと対策***

  1. エネルギー問題と対策
  2. ■省エネルギー法 2018年からベンチマーク導入【別途記載】
  3. ■ごみ問題と対策
  4. オゾン層破壊問題
  5. 環境ホルモン問題
  6. 食品廃棄物再商品化法…2001年4月より
  7. 容器包装リサイクル法…2000年4月より拡大
  8. 家電リサイクル法…2001年4月より
  9. 地球温暖化対策の推進に関する法律…1999年4月施行
  10. ダイオキシン問題
  11. ★RoHS指令・・・欧州連合で採択2006年7月施行
  12. ★REACH規則・・・欧州連合で採択2007年6月施行

 

ちょっと一息・・・照明器具のIPコード


 
防塵・防水性能を表す、IPコード評価基準を解説いたします
 
IPコードIP Code)は、カプセルのように、保護すべき機器の外側を覆う構造で、防塵・防水をおこなう構造の、等級を定めたコードです。
IEC 60529 Dgrees of protection provided by enclosures(IP Code) として規定されています。
IPコードは、基本形は「IPxxyy」の形式で、後ろのyyの部分はオプションです。
「IPxx」のxxの部分で、 防塵・防水性能を表します。
「前側の数字」は、防塵性能を示す。
• X 規定なし
• 0 保護なし、異物や人体の一部が内部に入る(触れる)恐れあり
• 1 直径50mm以上の異物や手の甲は入らない。(それ以下なら入る)
• 4 直径1mm以上の異物、針金は入らない。
• 5 防じん型
• 6 耐じん型
「後ろ側の数字」は、防水性能を示す。
• X 規定なし
• 0 保護なし
• 1 上から垂直に落下する水を防げる
• 2 真上より左右15度の角度の水流に耐える
• 3 散水に耐える
• 4 飛沫に耐える
• 5 噴流に耐える
• 6 暴噴流に耐える
• 7 一時的水没に耐える
• 8 継続的水没に耐える
■ IP68は、「耐じん型」で且つ「継続的水没に耐える」すなわち、「密閉された耐水タイプ」に相当します。 細部の定義や試験方法は、JISの記載を確認ください。
■ 「7:一時的水没」の場合は、「物品の上端が水面から0.15m、下端は水面から1m以内」、「時間は30分」の経過で正常であること。
■ 「8:継続的水没に耐える」の場合は、附属書表8の規定で「水位の条件、時間は、協議による」と規定されていますので、厳密な防水性を求める場合は、条件(例えば水深何mまでに、何分以上耐えるか)等の実証確認が必要と考えます。
IPコード:IP68等、IPに続く2桁の数字(第1記号・第2記号)により、防塵・防水に対する保護構造を表す記号
■第1記号(固形物に対する保護等級0~6)の数字があります。
• X 特性表示なし
• 0 無保護 特に保護されていない。
• 1 50mm 以上 直径50mmを超える固形物体が内部に侵入しない。
• 2 12.5mm 以上 直径12.5mmを超える固形物が内部に侵入しない。
• 3 2.5mm 以上 直径2.5mmを超える固形物体の先端が内部に侵入しない。
• 4 1.0mm 以上 直径1.0mmを超える固形物体の先端が内部に侵入しない。
• 5 防塵形 粉塵の内部侵入があっても正常な動作を阻害しない。
• 6 耐塵形 粉塵が内部に侵入しない。
■第2記号(水の侵入に対する保護等級0~8)の数字があります。
• X 特性表示なし
• 0 無保護 特に保護されていない。
• 1 垂直落下 鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。
• 2 落下 鉛直から15°以内の方向から落下する水滴によって有害な影響を受けない。
• 3 噴霧 鉛直から60°以内の噴霧状に落下する水によって有害な影響を受けない。
• 4 飛沫 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない。
• 5 噴流 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない。
• 6 暴噴流 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない。
• 7 一時的水没 規定の圧力、時間で水中に没しても有害な影響を受けない。
• 8 継続的水没 常時水中に没しても使用ができる。原則として完全密閉構造。
*[7]と[8]は水没可能な保護等級ですが、噴流等に対する保護構造を有する事は意味せず、噴流・水没に耐える保護等級を有する場合には、[IP55/IP57]の様に表記。
電気製品の防じん性能や防水性能を表すのに、「IP55」とか「IP67」という言葉がよく使われています。このような防じん・防水性能を表す記号については、IP55やIP67など、「IP」の文字とそれに続く2桁の数字を合わせて、IPコードといいます。
詳細は、IEC 60529「Degrees of protection provided by enclosures (IP Code)」という国際規格で規定されており、日本では対応規格であるJIS C0920 注) 「電気機械器具の防水試験及び固形物の侵入に対する保護等級」の附属書に同一の内容で規定されています。
 
*本文は2009年3月時点の法規であり、以降法改正があった場合はこの限りではありません。都度法規の確認ください。
 
改正省エネルギー法について、ホテルに係わるエネルギーマネージメントについて考察します。

照明に関する部分の、CASSBEE について


 
CASBEEの項目のうち、照明に付いて評価を解説いたします
 
CASBEE (キャスビー、建築物総合環境性能評価システム) "Comprehensive Assessment System for Building Environmental Efficiency"は、2001 年に国土交通省が主導し、(財)建築環境・省エネルギー機構内に設置された委員会によって開発された建築物の環境性能評価システムであり、常に改良を重ねている。地球環境・周辺環境にいかに配慮しているか、ランニングコストに無駄がないか、利用者にとって快適か等の性能を客観的に評価・表示するために使われている。評価対象となるのは、日本国内の新築・既存建築物である。
URL http://www.ibec.or.jp/CASBEE/
 
いまだ一般的な認知度はあまり高いとはいえないが、今後重要な建築物の環境性能評価システムとして性能を客観的に評価・表示するために活用されていくと考えられます。
 
 
CASBEE-新築(簡易版)より
ホテル主体の照明関連 省エネ評価・制御評価関連部分の抜粋
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項目
• 3.2 グレア対策
• 3.2.1 照明器具のグレア CASBEE-新築(簡易版)では評価対象外
• 3.2.2 昼光制御
• 3.3 照度
• 3.3.1 照度
• 3.3.2 照度均斉度 CASBEE-新築(簡易版)では評価対象外
• 3.4 照明制御
--------------------------------------------
• 3.2グレア対策
• 3.2.1 照明器具のグレアCASBEE-新築(簡易版)では評価対象外
• 3.2.2 昼光制御
適用条件 建物全体・共用部分 (ホテル)および(事務所、病院、工場)
* レベル1: 何も無い
* レベル2: スクリーン、オーニング、庇によりグレアを制御
* レベル3: ブラインドによりグレアを制御、もしくはスクリーン、オーニング、庇のうち2種類を組み合わせてグレアを制御
* レベル4: ブラインド、スクリーン、オーニング、庇のうち1種類を組み合わせてグレアを制御
* レベル5: 自動制御ブラインドによりグレアを制御
 
適用条件(ホテル客室部門)
* レベル1: 何も無い
* レベル2: 【該当するレベル無し】
* レベル3: カーテン、スクリーン、オーニング、庇によりグレアを制御
* レベル4: ブラインドによりグレアを制御、もしくはカーテン、スクリーン、オーニング、庇のうち2種類を組み合わせて制御
* レベル5: ブラインドに、カーテン、スクリーン、オーニング、庇のうち1種類を組み合わせて制御
 
解説
開口部まわりの庇、オーニング(日除けテント、日除けシェード)、スクリーン、カーテン、ブラインド、シェード等の有無によって昼間の直射日光によるまぶしさ(グレア)の対策を評価する。太陽位置の変化に対する直射光の制御の節度度合い(日照調整性能)が高いほど評価が高い。自動制御ブラインドとは、太陽位置の変化に応じてブラインドの羽の角度を自動的に制御するものである。
ホテルの客室部分の評価では、庇(バルコニー含む)については、全ての階に有していることが評価のための条件となる。
• 3.3照度
• 3.3.1照度
適用条件 建物全体・共用部分(ホテル)
* レベル1: 照度<100lx (100ルクス未満)
* レベル2: 【該当するレベル無し】
* レベル3: 100lx<=照度 (100ルクス以上)
* レベル4: 【該当するレベル無し】
* レベル5: 【該当するレベル無し】
適用条件 建物全体・共用部分(事務所、病院、工場)
* レベル1: 照度<500lx (500ルクス未満)
* レベル2: 500lx<=照度<600lx (500ルクス以上~600ルクス未満)
* レベル3: 600lx<=照度<750lx、または 1500lx<=照度 (600ルクス以上~750ルクス未満、または1500lx以上)
* レベル4: 750lx<=照度<1000lx (750ルクス以上~1000ルクス未満)
* レベル5: 1000lx<=照度<1500lx (1000ルクス以上~1500ルクス未満)
 
適用条件(ホテル客室部門)
* レベル1: 照度<100lx (100ルクス未満)
* レベル2: 【該当するレベル無し】
* レベル3: 100lx<=照度 (100ルクス以上)
* レベル4: 【該当するレベル無し】
* レベル5: 【該当するレベル無し】
解説
室内の机上面(床面から80cm前後)の昼間の明るさを照度(ルクス)により評価する。(事務所、病院、工場)の場合、1500lx以上は明るすぎるので評価が下がることに注意。
• 3.3.2照度均斉度 CASBEE-新築(簡易版)では評価対象外
• 3.4照明制御
適用条件 建物全体・共用部分(ホテル)および(事務所、病院、工場))
* レベル1: 制御区画が分かれていない、かつ、照明制御盤・器具等で調整できない
* レベル2: 【該当するレベル無し】
* レベル3: 4作業単位で制御可能、または、照明制御盤・器具等で調整可能
* レベル4: 【該当するレベル無し】
* レベル5: 1作業単位で制御可能、かつ、端末・リモコン等で調整可能
適用条件(ホテル客室部分)
* レベル1: 照明制御ができない
* レベル2: 【該当するレベル無し】
* レベル3: 室内全体に対して照明制御盤、器具等による大まかな調整が可能
* レベル4: 【該当するレベル無し】
* レベル5: 室内の複数部分に対して端末、リモコン等で細かい制御ができる
解説
照明制御は、在室者自らが点灯・消灯、調光によって明るさ・照明位置を制御できる度合いのことを意味している。対象空間の証明制御の可能な最小範囲を評価する。細かく制御できるほど高い基準としている。「作業単位」、「室内の複数部分」は、たとえば事務所等においては、一連のデスクによる作業単位、もしくはデスクによる作業単位がはっきりしない場合は1スパンのことを指し、住居等については在室者の位置・行動にあわせた部分照明が可能なことを指す。病院等のレベル1は、部分的に照明できる必要があるにもかかわらず一括でしか点灯・消灯、調光で着ない場合を指す。
 

改正 省エネルギー法について

 経済産業省は2018年4月1日、
ショッピングセンター、スーパー、百貨店、業務用ビル、コンビニエンスストア、ホテルに、省エネ目標の達成を求める、省エネ法ベンチマーク制度を導入した。
 
事業者を4段階にクラス分け


事業者に対するクラス分け評価は、エネルギー消費量の多い事業者から省エネ法に基づく定期報告書を提出してもらい、それをベースにすべての事業者を、S・A・B・Cの4段階にクラス分けします。流通・サービス業の場合も、対象となる事業者は、年間エネルギー消費量が1500kl以上となる見通しですが、流通・サービス業には、エネルギー消費量の少ない事業者も多く存在することから、1500kl未満の事業者は対象から除かれるとみられます。
4段階のクラスのうち、Sクラスというのは「省エネが優良な事業者」、Aクラスは「一般的な事業者」、Bクラスは「省エネが停滞している事業者」、Cクラスは「注意を要する事業者」と位置づけられます。それぞれのクラスの具体的な評価水準は、Sクラスにおいては、5年間平均原単位を年1%以上低減するという努力目標を達成した事業者、あるいは、事業者が中長期的に目指すべき水準を達成した事業者となります。
Bクラスは、努力目標が未達成でしかも、直近の2年間連続して原単位が対前年度比増加あるいは、5年間平均原単位が5%超増加している事業者、AクラスはSクラスにもBクラスにも該当しない事業者です。
Cクラスは、Bクラスの事業者の中でもとくに目標達成に対する努力が不十分と判断される事業者です。
経済産業省は、ベンチマーク制度におけるこうしたクラス分け評価によって、省エネに積極的に取り組む事業者とそうでない事業者とを区別し、施策にメリハリのある対応措置を講ずることにしています。取組の優良な事業者は、経済産業省ホームページで事業者名や連続目標達成年数を公開して掲示するとともに、省エネ法上のさまざま税制・金融支援策を講じます。
 
 
省エネ停滞事業者には注意文書や改善命令


半面、省エネが停滞したり、注意を要する事業者の場合は、注意文書を送付し、現地調査を重点的に実施をしたり、改善命令、罰則などによって厳しく対応することにしています。
 
 
※今後、ホテルエネルギーマネージメントが益々厳しくなることと予測されます。
• ホテル経営者並びに、ホテル運営責任者の方たちは、自社ホテルのエネルギー使用量が実際正しい使われ方をしているのか、コンペティターホテルと比較するとどのような状況なのか、ドイツをはじめ欧州など環境先進国のホテルエネルギーマネージメントはどのように進めているのか?、M2あたり、ゲスト一人当たりに使用するエネルギーのボーダーラインは?本来、このような比較をしなければ何を改良すべきなのかは、なかなか顕在化してこないものです。
 
省エネしたい。水光熱費を他のホテルと比べるとなぜか浪費しているように感じる。そのようなときにホテルに特化したファシリティマネージメントのレイオスを思い出してください。
実例は本ページでは掲載でき兼ねますが、不効率・浪費はたくさん隠されています。
ホテル経営・運営責任者の皆様にとって、ホテルエンジニアリングに運営のサポートとは何か、という考察も必要かと思います。